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『パンプキン・シザーズ』 (Pumpkin Scissors) は、岩永亮太郎による日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品。停戦から3年が経ち、なおも戦争の爪あとが深く残る帝国を舞台に、戦災復興部隊の活躍を描く作品である。 『月刊少年マガジン』(講談社)にて連載中であり、単行本は2016年2月時点で20巻まで刊行されている。 == 概要 == 2002年より『マガジンGREAT』(講談社)で連載開始。その後、2006年11月号から『月刊少年マガジン』に連載を移籍。アニメ化がなされ、2006年10月より2007年3月までUHFアニメとして放送された(全24話)。 共和国との大国間の大規模戦争が停戦を迎えて3年が経つ帝国において、戦争の影響による社会混乱を収めるため組織された部隊、陸軍情報部第3課・通称「パンプキンシザーズ」の活躍を描く作品である。舞台となる世界は架空の物であり20世紀初頭第一次世界大戦前後の技術力を持つが、現実世界では数世代をかけて社会に浸透した各分野の技術革新が一人の天才技術者によってごく短期間に普及した設定になっており〔劇中人物の発言(14巻88ページ)によれば、先込め式の銃が発明されてから十年未満でボルトアクション方式のライフルが登場した。現実世界では先込め式の火縄銃が発明されたのが15世紀、ボルトアクション方式が実用化されたのが19世紀である。〕、近代的な技術を持ちながらそれを使う人間の意識(特に、外部社会とは隔絶した上級貴族)は中世期の封建社会のままという歪んだ構造となっている〔戦争中に実戦に出た軍部の部隊は戦場での実情に合わせてそれなりに意識改革が進んでいるものの、実戦に出なかった儀典局の戦車隊は騎士時代の風習をそのまま受け継いでおり、抗・帝国軍を討伐しようとした際に戦車長が中から顔を出して名乗りを上げている間に「卑怯にも」先制攻撃を受けて全滅した。〕(詳細は#帝国概要を参照)。 単行本化の際には、数ページ程度の話「Interval(インターバル)」がいくつか加筆されている。特に最初の1篇は必ずカラーで挿入される。ギャグ調の物もあるが、伏線やストーリーの補完など重要な物も多い。 作者の岩永は、根底のモチーフにあるのは『赤い光弾ジリオン』と『あぶない刑事』シリーズではないかと自己分析している〔『月刊少年マガジン』2009年5月号巻末作者コメント〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パンプキン・シザーズ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pumpkin Scissors 」があります。 スポンサード リンク
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